バチカン市国①

フィレンツェからローマまで

約4時間のバス移動です。

(途中、休憩タイムあり)

ドイツに行った時は

ロマンティック街道に沿って

バスで南下したのですが

その時は、移動距離と

バスに乗っている時間が半端なかったなぁ。

あれから、10年ほど経っていますが

休憩タイムを挟んで、2時間前後なら

バスに乗り続けられることがわかりました。

(それ以上だと、腰痛になるので)

ローマに入ると、市内を通りながら

バチカン市国に向かいます。

まずは、バチカン美術館。

バチカン美術館

こちらも、とんでもない人出でした。

お昼前後だった、ということもあり

チケットを買う人達の列、

入場する人達の列・・・

私達のチケットは

現地ガイドさんが事前に買っておいてくれたのですが

それでも、入場するには、多少並びました。

中に入ってみると・・・

とんでもないことになっています。

バチカン美術館

廊下は、天井がアーチ状になっており

真上の天井はもちろん、壁につながるアーチ部分にも

絵画や彫刻が、隙間なく、ビッシリと!

バチカン美術館

バチカン美術館

壁面には、大小様々な絵画や

彫像が飾られています。

バチカン美術館

この廊下が、また長い!

バチカン美術館

幅が広くて、長いのに

観光客で、ごった返しているので

隙間を縫って、ガイドさんについていかないと

どの作品を説明してくれているのか(イヤホンガイドで)

わかるまでに時間がかかったり

作品の前にたどり着いた時には

半分位、説明が終わっていて

じっくり観ることができなかったり・・・と

バタバタです。

今思えば

「バチカン美術館に行きましたよ~」という

記念みたいなもので

ラファエロやカラヴァッジョなどの作品を

じっくり観たい場合は

翌日の自由行動で観てくださいね、ということでした。

そして、システィーナ礼拝堂へ。

美術館とつながっているのですが

礼拝堂へ向かう通路や、階段が、激混み!

なかなか、中に入れません・・・

こちらは、完全に、写真撮影禁止で

中に入ってからは

ガイドさんによる説明もできない、ということで

歩いている時間や、並んでいる時間を利用して

説明してくださいました。

「とにかく、目に焼きつけましょう」と。

おすすめは

とにかく、まっすぐに、礼拝堂の中央まで進んで

それから振り返って、「最後の審判」を見ること。

狭い入り口を、順番に入って

言われた通り、とにかく中央まで進みます。

で、振り返ると・・・

うわぁ~、でかい・・・

TVやら、ガイドブックやらで見てはいましたが

現場で、実物を見ると

大迫力で、圧倒されます。

どこから見ていいのか、さっぱりわかりません。

主祭壇の後壁全体に描かれていて

サイズは、13m70cm✕12mとのこと。

修復作業が行われていて(1981~1994年)

特に、絵画の大部分を占める、青色が鮮やかです。

天国に行く人々、地獄へ行く人々・・・

様々な多くの人々が描かれ

表情、動きなどが、みな別々。

とてつもない、時間と労力。

フレスコ画なので、急いで描かなければ、乾いてしまう。

時間との競争でもあり・・・

色々なことを思いながら

ひたすら圧倒されるばかり。

そして、四方の壁と、天井にも

ビッシリと、フレスコ画が。

何よりも、しっかり見ておきたかったのが

壁と天井をつなぐ、柱の部分。

実際、柱にも、フレスコ画が描かれていますが

天井に行くに従って

あたかも、まだ柱が続いているかのように

本当に、立体的に、描かれているのか、ということ。

天井は高く

実際に、間近で見ると、違うのかもしれませんが

下から見上げると

どこまでが、本当の柱に描かれたのか

どこからが、完全に絵なのか

境目が、さっぱりわからない・・・

そこに描かれている人物(預言者や巫女)も

彫像のように、立体的に、飛び出しています。

とても、絵画とは思えません。

ミケランジェロ、おそるべし。

自身を「彫刻家」と自負していた、ミケランジェロ。

この立体感は

「彫刻家」だからこそ、描けたもの。

色々な人から、色々と言われたようですが

このような作品を残していただき

ありがとうございました、と

なぜか、感謝の気持ちがあふれてきたのでした。

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