ピサの半日観光②

洗礼堂の中は、思いの外、コンパクトです。

壁は、白の大理石で

横方向に、規則的に、黒い縞模様が入っています。

2階部分と天井を支える柱も、同様で

白の大理石ベースで、黒の縞模様が入っています。

ピサ

とても、シンプルで、シックな内装です。

中央には、八角形の洗礼檀があり

洗礼者聖ヨハネのブロンズ像が置かれています。

ピサ

ここで、係の人が出てきました。

こちらの洗礼堂は

八角形の造りや、天井が高いこともあって

非常に、音の響きが良いそう。

それで、係の人が、声を長く出す発声方法で

堂内に、声を響き渡らせる、

という、デモンストレーションを行っているそうです。

ゆっくりと、静かに、長く

声を響き渡らせます。

ピサ

私達を含め、他の観光客も

静かに、耳を澄ませ

堂内に反響していく、声の余韻に聞き入ります。

とても、ゆったりとした、静かな時間が流れ

おだやかな気持ちになります。

ガイドさんによれば

「いいタイミングで、入れましたね」とのこと。

1時間に2回ほど

このようなデモンストレーションが行われるそうなのですが

体感としては、2~3分位なので

本当に、タイミングが合わなければ

このような、貴重な体験をすることはできませんでした。

厳かな気分のまま

次は、ドゥオーモ(聖堂)へ向かいます。

広場は、通路以外は、芝生で覆われており

夏の日差しで、緑が鮮やかです。

入っても良いエリアでは

芝生に座ったり、寝転んだりしている人達もいます。

ピサ

ドゥオーモ(聖堂)の正面のファサードは

とても美しく

下部は、アーチ状のデザイン、

上部は、細い列柱がいくつも並び

繊細な造りとなっています。

内部は、とても奥行きが広く

天井も高く

多くの円柱が並んでいます。

ピサ

一番奥にある後陣は、きらびやかで

キリストの肖像や、周りの装飾は

モザイク画で、彩られています。

こちらの壁や、円柱上部の柱は

洗礼堂同様、白の大理石に、黒の縞模様。

ピサ

ピサ

天井は、規則正しい、四角い枠で仕切られ

金色の、きらびやかな装飾となっています。

ピサ

火災の後、メディチ家が再建したそうで

メディチ家の紋章も入っているそう。

床は、白の大理石をベースに

赤系、緑系、黄色系など、いくつかの石で

文様が描かれています。

ピサ

それも、入り口から奥まで、同じ文様ではなく

長方形の文様が、いくつか描かれているエリア、

その奥のエリアは

円形と三角形の文様が描かれているエリア

・・・などと、デザインに趣向が凝らされています。

通路の中央辺りには

「ガリレオのランプ」と呼ばれる、

ブロンズ製の、重々しいランプが吊るされています。

ピサ

一説には

ガリレオが、このランプの揺れを見て

振り子の法則を発見した、とも。

奥まで進むと、左手に、説教壇があります。

ピサ

広い聖堂の、一番後に座っている人にも

お話が届くよう

非常に、高さのある説教壇で

円形状になっている上部や、柱には

重厚な、ゴシック彫刻が施されています。

洗礼堂と比べ

こちらは、観光客は、少し多めでしたが

教会(聖堂)という場所でもあり

非常に、静かな、厳かな空気が漂っていました。

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