子どもの頃
祖母と、茶の間のこたつで
よく、甘酒を飲んでいた。
干し柿も食べていた。
学校から帰ってきて、夕食までの間とか
土曜の午後とか、日曜日に。
生まれ育った家(店舗兼住宅)の近所に
(目の前の道路を渡って、2軒目あたりに)
味噌屋さんがあり
そこでは、味噌の他に
甘酒も、製造・販売している。
甘酒といっても、アルコールは入っていない。
お米、米麹、砂糖。

お米のつぶつぶ感と、ほんのりとした甘み。
祖母は、口数が多い人ではなかったが
「甘酒飲む?」と言って
2人で、よく甘酒を飲んでいた。
他の家族や、従業員さんは、仕事をしているので
祖母と私の2人で。
(夏は、家族や従業員さんも一緒に
近所のお店の
おいしいアイスを食べたりしていたのに
なぜ、甘酒は、2人だったのだろう。
アルコールは入っていないのに)
特に、何かを話していた記憶は無いが
相撲中継があれば
一緒に観ながら、飲んでいた。
よほど、その時の印象が強かったのか
上京してからも
何かの荷物と一緒に、甘酒が送られてくる。
祖母が亡くなってからは
母が送ってきてくれる。
鍋に、甘酒と、360mlの水を入れ
沸騰させないよう
かき混ぜながら、温める。
最近は、夏バテに良い、ということで
夏でも、スーパーなどで売っている。
「家で作ったから」と、頂いたこともある。
冷やして飲むのも、おいしかったのだが
やはり、私には
冬の寒い日に、温かい甘酒を飲む、というのが
至福のひとときだ。
(幸いにも、夏バテはしないし)
干し柿は
どこで手に入れてきたかは不明なのだが
やはり、祖母と一緒に
茶の間のこたつで、食べていた。
これも、なぜか2人だけで。
当時食べていた干し柿は
本当に、水分が少なく、乾燥していて
ドライフルーツのようだった。
保存食だったのだから、ま、そりゃそうだろう。
水分が抜けて、平べったくて、かたい。
入れ歯をしていたからといっても
祖母は、よく食べていたと思う、という位
かたかった。
自然な甘みで
おやつ代わりに
2~3個は食べていたように思う。
現在、店舗兼住宅だった所は
弟夫婦が、家を建て直して、住んでいる。
今、両親が住む家には
柿の木、梅の木、花梨の木などが植えられている。
(他にも、色々な木や花がある)
柿に至っては
渋柿と富有柿、1本ずつ。
作業工程はわからないのだが
毎年、父が
渋柿を、干し柿にしている。

paulgaric / Pixabay
私が子どもの頃に、よく食べていた
という記憶が強いらしく
毎年、干し柿が送られてくる。
こちらの干し柿は
やわらかくて、とても甘い。
水分もあり
果肉の中央は、少しトロっとしていたりする。
おいしいのだが
難点は、油断すると、カビてくること。
涼しい廊下に置いてみても
マメにチェックしなければならない。
急いで食べなければ、という強迫観念が出てきて
おいしく食べる余裕がなくなる(笑)
冷蔵庫に入れればいいのだが
そうすると、冷蔵庫が干し柿で占領されて
他の食材が、あまり入らなくなってしまう。
今年は、まだ干し柿の連絡はない。
昨秋、天候の影響で
さらし柿(渋柿の渋を抜いたもの)が
おいしくならなかった、と言っていたので
干し柿も、うまくいかなかったのだろうか。
毎年、3月くらいになると
水分が抜けて、カチカチになり
食べるのが大変になる、と言っていたので
その頃の干し柿をもらうことにしようかな
と、作戦を立てているのであった。